鬼頭は、４月１日から１年間、愛知県弁護士会の副会長の職に就くことになりました。
愛知県弁護士会は、県内約1,700人の弁護士で構成される団体です。弁護士会を代表するのは、もちろん会長です。副会長は会長を補佐する役職ですが、補佐とはいっても、やるべき仕事は多く責任は重大です。副会長は５人おり、それぞれ分担して７０以上ある様々な委員会や協議会等が円滑に運営されるようにサポートします。この仕事は、弁護士の業界全体を見渡し、個々の弁護士のあり方を考えていく上で大変勉強になります。
ところで、弁護士業をするためには、必ず弁護士会に加入しなければなりません。弁護士会は強制加入団体です。しかも、弁護士は、権力からの独立が確保されてこそ、国、地方公共団体、大企業等に堂々と立ち向かうことができ、そのため、弁護士や弁護士会は官庁から監督される立場にはありません。弁護士自治といいます。所属する弁護士の意見を尊重しつつ、組織としての独立も維持していくという点で、副会長の役割は非常に重いということを実感します。
私個人の仕事との関係では、今年度は、どうしても弁護士会館にいる時間が長くなります。しかし、幸いにもタブレット端末や携帯電話が劇的に発達したおかげで、いつでもどこでも事務所の仕事をすることができます。顧問先の方々については、これまでと同様、主に電話やメールで随時対応させていただくことになります。民事事件につきましても、これまでと同様、全案件について竹内弁護士と協議しながら進めていくことになります。刑事事件につきましては、私は、ここ数年、原則として信頼できる外部の弁護士と共同で取り組むようにしており、今年度も同じ方針です。私の場合、これまでも多くの弁護士会会務と折り合いをつけながら仕事に携わってきましたので、今年度も実際上の変化はないものと考えています。
今年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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