新年度の抱負

 今日から新年度が始まりました。今年度は、鬼頭と竹内が交互に投稿します。

 さて、今年度のスタートは近年になく新鮮なものでした。その理由は、弁護士会の会務やその他の公的な役職がほとんど全てなくなったからです。今年度、唯一残ったのは、日弁連人権擁護委員会の委員ですが、これは刑事再審の支援に関わる業務で、刑事弁護の一環と位置づけることができ、会務という意識は強くありません。

 思い起こせば、自分の弁護士としての歴史は、会務や公的な役職が雪だるま式に増えていく歴史でもありました。一時は、弁護士会の委員会を5つも6つも掛け持ちし、同時並行で法科大学院の教員も担当してきました。2014年には弁護士会の副会長にもなり、まさに会務漬けの一年でした。

 弁護士としての立ち位置を常に確認する意味で、会務や公的な役職を担うことには大切な意味があると思います。その意義を十分に理解しているがゆえに、私は、よほどの事情がない限り、頼まれた会務や公的な役職を断ることはありませんでした。

 しかし、昨年度、会務を否定的な心境で受け止める出来事があり、少し会務との距離を置きたいと考えるに至りました。また、弁護士としてのキャリアの折り返し地点に差しかかった今、仕事時間の相当部分を占める会務や公的な役職を減らし、限りある時間をもっと通常の弁護士業務(民事事件、刑事事件)に充てたいと思うようになりました。

 会務の責任者や公的な役職に就くと「〜長」とか「〜教授」といった立派な肩書がもらえます。そのことによって一種の達成感は得られるという側面はあるのかも知れません。しかし、自分が弁護士を志したのは、そのような肩書を追い求めたり出世に一喜一憂したりする世界から解放され、自分のやりたい仕事を好きなようにやりたいと思ったからです。

 今年度は原点回帰の一年にしたいと思います。

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