面会交流に関する勉強会

本日は、弁護士会の委員会で行われた面会交流に関する勉強会に参加しました。

弁護士が代理人として経験した複数の面会交流事案について、調査官調査の内容や裁判所の判断などについて検討しました。現状に対し、代理人として疑問を感じたり、違和感を覚えたりなど、他の弁護士も同様の経験があることを知ることができました。

母親優先の時代から、男性の育児参加が広まりつつあり、共同親権をとる欧米の基準が急速に知られるようになり、かといって、女性の社会参加が進んでいる訳でもなく、結果的に女性が育児を担っており、そして、面会交流が注目される一方で、財産開示の制度や養育費の確保は不十分であり、DVへの理解はいきわたっていないという価値観がバラバラな状況下で、両極端に振れることもあり、面会交流が引きさかれてしまっているような気がします。

監護親によって、子どもが非監護親を知る機会を奪われてしまうのは望ましくないと思う一方、現在の面会交流の原則的実施論に疑問を感じる点もあり、監護親と非監護親の関係はやはり重要であると考えています。面会交流を求める側に立っても、求められる側に立っても、子どもにとって何が最善なのかケース毎に考えるのですが、難しい問題であって、まだ最終的な結論には至っていません。