ハーグ条約案件の実務上の運用

最近、発行された「家庭の法と裁判」第6号に、日本ローエイシア友好協会家族法部会のシンポジウム「ハーグ条約案件の実務上の運用について」が掲載されています。

ハーグ条約案件について、外務省による援助決定から、ADRの利用の検討、家庭裁判所への返還申立て、第1回期日及びそれ以降の期日進行と実務上の留意点、代理人として準備すべき事柄等が、ロールプレイング形式により紹介されています。特に、実務経験が豊富な弁護士の説明は、具体的で大変参考になります。

私が最初にハーグ事件を取り扱ったときは、本当に手探りで、当時、このような文献があったらどれほど助かっただろうと思います。また、ハーグ事件を経験した現在は、事件を通じて経験した事柄と照らし合わせ、共感したり、なるほどと考えながら読み進めました。

ハーグ案件を取り扱おうとしておられる、あるいは取り扱っている弁護士にはおすすめです。