離婚事件、特に調停や裁判に至った場合、長い期間、依頼者と関わることとなります。
離婚調停や離婚裁判の手続きを開始して間もないころは、将来のことが心配であったり、手続き中にしてよい事とよくない事の判断に迷われたりで、依頼者からよくご連絡をいただきます。疑問を感じられたときや、不安に思われることは、いつでも気兼ねなく聞いてくださいと、こちらからもお伝えしています。
しばらくして落ち着かれると、依頼者には、相手方に対する怒り、迷いや葛藤などが生じ、そのような感情と向き合いつつ、一進一退しながら手続きを進めていきます。
ですが、ある段階で、依頼者とお話していて、その方の変化に気付く瞬間があります。例えば、将来の生活について、ごく自然に依頼者の方から話題にされるなど、また、表情や口調などから、その方の関心が次に向かっていることに気がつくのです。この段階までくると、「ああ、この方はもう大丈夫だな」と思います。