エッセイ

最新のエッセイ

2014年11月05日弁護士 鬼頭治雄
 舞鶴高1女子殺害事件で起訴され無罪判決が確定した男性が、大阪市内で女性を刺したとして、殺人未遂の被疑事実で逮捕されたという報道がありました。  男性が舞鶴の事件で無罪になったことが繰り返し報道されているようですが、これでは以前の無罪判決が間違っていたかのような印象を与えるおそれがあると思います。  舞鶴の事件は、当時、証拠を十分に検討した結果、裁判所が無罪としたのであって、その...
2014年11月05日弁護士 鬼頭治雄
 私たち弁護士の多くは、何らかの形で民事訴訟に携わります。民事訴訟においては、自分の依頼者と相手方がそれぞれ原告・被告という当事者として対峙し、それぞれの当事者に弁護士が代理人としてつきます。民事訴訟の終盤に差し掛かると、当事者尋問(本人尋問)をする前に、依頼者と相手方のそれぞれが陳述書を作るのが通常です。陳述書とは、依頼を受けた代理人弁護士が自分の依頼者の言い分を文章にまとめ、「間違いあり...
2014年11月03日弁護士 鬼頭治雄
 若い弁護士の方からこういう質問を受けることがあります。「被疑者・被告人が○○○と言って否認しているのですが、とても本当のこととは思えず困っています。どうしたらいいのでしょうか。」  このような場合、弁護人が何らかの先入観や思い込みを持って被疑者・被告人に接しているのではないかと感じることがよくあります。「どうせやっているんだろう」という態度で接見に臨んだ場合、新聞記事に影響されている...
2014年10月31日弁護士 鬼頭治雄
 刑事事件の被疑者・被告人には国選弁護人か私選弁護人がつきます。国選弁護人は貧困その他の事由により私選弁護人を付けることができない被疑者・被告人のために国が選任する弁護人で、私選弁護人は被疑者・被告人又はその親族等との間で委任契約を締結して弁護活動をする弁護人です。制度上は、私選弁護人をつけられない場合に国選弁護人をつけることができるとされているので、私選弁護人が原則的形態となっています。 ...
2014年10月21日弁護士 鬼頭治雄
 昨日は2人の大臣が相次いで辞任する大変な一日となりました。この辞任が政治的に妥当かどうかはさておき、気になったのは、辞任した2人の大臣のいずれもが、刑事告発を受けたことです。  民主党の議員は、選挙区内でうちわを配ったとして、松島みどり前法務大臣を公職選挙法違反(寄付の禁止)の疑いで告発しました。また、市民オンブズマンは、関連政治団体が支援者向けに開催した観劇会について政治資金収支報...