信頼を得るには

人事訴訟事件と同時並行で調停事件が続いている案件で、裁判官の姿勢に疑問を抱くような出来事がありました。

この2件、依頼者も相手方も同じ方で、代理人も同じです。以前、人事訴訟事件の期日において、裁判官から調停事件の進行状況を尋ねられたことが何度かあり、私は、その都度、裁判官に進行状況を説明していました。このことから、当然、人事訴訟事件と調停事件とは別の裁判官が担当しているものと思っていました。なお、調停事件の場合、普段、直接やり取りをするのは2名の調停委員の方です。裁判官は、原則として最後のとき以外、調停室に現れないため、普段、裁判官が誰なのかはあまり意識しません。ですが、どの事件も必ず調停委員と裁判官で調停委員会を構成しますので、調停事件を担当する裁判官は必ずいるはずです。そして、当然、裁判官は事件の内容を把握していなければなりません。

ところが、この事件、調停事件が不成立となったとき、調停室に現れたのは人事訴訟事件の裁判官と同じ方でした。同じ方であれば、人事訴訟事件だけでなく、調停事件についても事件の内容をよく理解していたはずです。その裁判官が、なぜ人事訴訟事件の期日の際、私に対し、調停事件の進行状況を尋ねたのでしょうか。

当事者や代理人は、担当裁判官が双方に公平に振る舞い、記録もしっかり読んで事件のことをきちんと把握していると知ると、裁判官に対し信頼を寄せるものです。この点、この裁判官が担当者としてどこまで調停事件を把握していたのだろうか、その姿勢に疑問を抱かざるを得ませんでした。