アクティブリスニング

先日のメディエーショントレーニングで学んだことの一つが、「アクティブリスニング」です。

弁護士として代理人業務をするときには、事件の見通しや着地点を意識します。それに基づき依頼者を先導し、説得することもあります。しかし、メディエーションというのは、そのような作業とは違い、あくまで両当事者が自ら問題解決することを援助します。

その際、メディエーターが使うべき技術というのが、「アクティブリスニング」です。後で調べたところ、「カウンセリングの父」と呼ばれるアメリカの臨床心理学者カール・ロジャース博士が1957年に提唱した技術なのだそうです。人間には、自分自身で解決する能力が備わっている、という考え方が根底にあるのだと思われます。

色々な手法があるのだと思われますが、例えば、当事者の発言をメディエーターも繰り返すことによって内容を確認したり、当事者がネガディブな表現を発した場合には、メディエーターがポジティブな表現に言い換えたりします。

というと簡単なようですが、難しいのです。慣れるまでは、かなり意識的に行う必要を感じました。しかし、発見だったのは、ロールプレイで自分がアクティブリスニングされる側に立ったとき、自分の言葉を繰り返してもらうことで安心し、聞き手に心を開けるような気持ちを実感したことでした。