憲法施行70年

5月3日は憲法記念日、今年は日本国憲法施行から70年となります。

私たち弁護士は、法律を用いて紛争を解決する仕事に携わっています。ですが、市井の民事事件を中心に取り組む弁護士にとって、憲法が正面から問題になる場面はほとんどないと思います。

だからと言って、憲法が重要でないということにはなりません。憲法は、法律を定め、解釈し、適用する土台で、最後の拠り所です。そして、憲法は、国家権力から、一人一人の尊厳を守る盾です。人権は、苦難の歴史をふまえ、国家権力から国民が勝ち得た権利です。

日本国憲法は、70年間、特に9条をめぐって、政治的に何度も厳しい場面に晒されてきました。ですが、一度も改正されることはありませんでした。

今また与党主導で改正論議が巻き起こっていますが、ときに、憲法が法律の土台であること、憲法が国家権力を制限するものであることを無視しているかのような意見もあります。

今の私たちに憲法改正が必要かどうか、よく考えるべきです。