ぞうのさんすう

帰宅して、ひとしきりメールチェックした後に、本棚を眺めていて、『ぞうのさんすう』(あすなろ書房・ヘルメ・ハイメ作)という絵本が目に留まりました。これも好きな絵本の一つです。

生まれてから最初の1年間、主人公のゾウは、一日にうんちを一つしました。お誕生日を迎えると、一日にうんちを2つするようになりました。誕生日を迎えるごとに、一日のうんちの数が一つずつ増えていゆき、ゾウはたくさん干し草を食べ、たくさん水を飲み、もっと大きくなろうと思いました。

でも、一日に50個のうんちをするようになった後に迎えた誕生日、うんちの数は何度数えても一日に49個しかありませんでした。そして、次の誕生日には48個になり、ゾウはいのちの半分を使ったことに気がつくのです。

そして、ゾウが皺だらけになって、その牙も黄色くなった頃、一日のうんちは再び一つになりました。そして、誕生日を迎えたゾウは・・・。

印象に残るのは、「ぞうは しあわせでした。100年 いきてみて、やっと ゼロというものがわかりました。もう かんがえることは なにも、ありませんでした はっぱのことも くさのことも、たしざんも ひきざんもかんがえなくていいんです」という文章です。

こんなふうに穏やかに、自分の生死を受け入れることができたらと思うのです。