公証人とは

遺言作成時にお世話になることが多い公証人ですが、公証人や公証制度の歴史等について,「家庭の法と裁判」の最新号で取り上げられていました(大塚公証役場・持本健司氏による連載記事)。

そもそも「公証」とは、私人間の権利や法律関係に関連する事項を、公に証明する国の作用をいいます。そのうち特に法の定めた一定のものを、固有の職務として行うために設けられた国の機関が「公証人」になります。

したがって、「公証人」は国家公務員(広義)に該当します。しかし、国家公務員法上の公務員には該当しません。公証人は、国から給料等を支給されているわけではなく、その手数料収入によって、公証人役場の経費を賄っているという業務形態にあります。現在、全国で500名前後の公証人がいらっしゃるそうです。

「公証制度」は、世界中のほとんどの国が備えており、その歴史は古代エジプトにまで遡るとのことですが、近代的な公証制度は、中世末期の北イタリアで同業組合が盛んになってきた頃から、ヨーロッパを中心に発達したようです。シェイクスピアの「ベニスの商人」にも、公証人について言及されているとおりです。

日本で「公証制度」が始まったのは、明治19年であり、当初の制度はフランスのそれにならったものでしたが、明治41年にプロイセン法の影響を受けた現行の公証人法が制定され、今日に至るとのことでした。

また、上記記事では、公証人の職務が、商法改正や公証人法の改正によって拡大されてきた経緯についても言及されていました。

改めて、なるほどと思うこともあり、興味深く読みました。