国民投票はじまる

イギリスでEUからの離脱の是非を問う国民投票が始まりました。残留支持と離脱支持が拮抗しているそうです。国民投票の結果が世界経済等に与える影響は大きいと予想されますので、大変な注目を集めています。

報道によれば、ロンドン等の都市部には残留支持が、地方には離脱支持が多く、若者には残留支持が、年配の方には離脱支持が多いそうです。ですが実際には、もう少し複雑な価値観が絡み合っているようです。はっきりしているのは、今、イギリスで、国を二分するほどの深刻な対立が生じているということです。今回、残留支持、離脱支持のどちらが勝っても、一旦生じた溝はなかなか埋まらないかと思います。

アメリカの大統領選挙も、従来の民主党と共和党の対立にとどまらない、難しい対立が顕在化しています。トランプ氏の過激な発言ばかりが目立ちますが、事態はもっと深刻なようです。これまで多くのアメリカ人が共有してきたであろう、自国の素晴らしさを世界に広めようという価値観に疑問を抱く人々が増え、内向きなアメリカを是とする人々が相当な比率を占めてきたということかも知れません。今回、最終的にトランプ氏が負けたとしても、また別のトランプ的な候補者が登場し、いつかは勝つのではないかと思います。

日本はまだ国を二分するほどの深刻な対立は生じていませんが、経済格差がさらに広がるなどして、近い将来、イギリスやアメリカと同様の問題に直面することになるかも知れません。