遺産分割事件の参考に

判例タイムズには、裁判官が作成した各種事件の運用状況に関する報告が掲載されているときがあります。

最新号のNo.1418には、東京家庭裁判所家事第5部の遺産分割事件(調停・審判)の運用が紹介されていました。遺産分割事件は、論点も多岐にわたりますので、解決するためには、早い段階で交通整理することが重要です。

紹介されていた東京家庭裁判所の運用方法のうち、当事者に手続き全体の流れを説明するチャート図に加えて、「当事者説明用補助ツール」「主張等整理用ツール」という資料を活用していることに興味を持ちました。

どのような資料かといいますと、遺産の範囲や問題になりやすい預貯金の払戻しの取扱いついて説明した資料、特別受益と寄与分の各類型(家事従事型、金銭出資型、療養監護型、扶養型)毎に主張を整理するための書式です。前者は、必要にして十分な情報が図解されており、後者は、当事者が主張内容と立証方法とを要領よく書き込める表形式になっています。

いずれも分かりやすくまとめられているため、東京家庭裁判所以外でも、遺産分割事件を担当する際には利用してみたいと思える内容でした。