社会を変えるもの

年末年始の休暇は、気になっていた何本かの映画をDVDやBDで鑑賞しました。

「パレードへようこそ(原題:Pride)」は、レズビアンとゲイのグループが炭鉱労働者を支援するというイギリスの実話に基づいた映画です。ストーリーはもちろん、テンポや音楽も楽しく、元気をもらえる映画でした。

この映画は、1984年のロンドンのゲイ・パレードで、主人公たちが募金活動を始めるシーンから始まります。その冒頭シーンを見たとき、その数日前に鑑賞した「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」という映画を思い出しました。

こちらの映画は、第二次世界大戦中にドイツ軍の暗号(エニグマ)の解読に携わり、現在のコンピューターを基礎をつくったアラン・チューリングという実在のイギリス人の話です。アラン・チューリングは、その後、同性愛行為により有罪判決を受け、投獄か、ホルモン投与による化学的去勢かの選択をしなければならず、後者を選択しました。そして、有罪判決の約2年後、1954年に自宅で亡くなります。1950年代のイギリスで、そのような差別的扱いがなされていたことに驚きました。

ひどい差別や偏見は続いていたにせよ、その30年後に、同じ国でゲイ・パレードが行われるようになったということです。

さらに、それから約30年後の平成27年11月5日、東京都渋谷区で、同性カップルを結婚に準じる関係と公的に認める全国初の「パートナーシップ証明書」の交付が始まりました。

少数者(という言い方も適切ではないかもしれません)が声をあげることで、時間はかかっても、社会が変化していくものだということを改めて感じました。思いがけず、二つの映画がつながって興味深かったです。