やくそく

成田雅子さんの『やくそく』という絵本があります。猫のよもと人間のゆうじさんのお話です(以下、ネタバレなのでご注意ください。)。

よもとゆうじさんは小さな家に住んでいますが、ゆうじさんは仕事が忙しくなって、服や食事などに気を使わなくなります。よもと釣りに行く約束をしましたが、それも忘れてしまいます。そうしているうちに、家からは次々に物が消えていき、最後には家もなくなってしまいます。

よもは、釣り竿を持ったまま、荒れ地に取り残され、「もしかしたら僕もなくなっちゃうのかな」と思い、胸がぎゅうっとなります。

ある日、ゆうじさんが帰って来てました。そして、よもと一緒にやくそくの釣りをしました。そのうちに、荒れ地に草が生え、林が現れ、魚も釣れました。よもとゆうじさんがのんびりとした時間を過ごしていると、家が現れ、全てが元通りになりました。

よもが、明日も帰って来るの?と尋ねると、ゆうじさんは、うんと答えます。よもが、その次も、その次の日も?と尋ねると、ゆうじさんは、きっと、おそらく・・・たぶんね、と答えます。よもはため息をつきます。

絵本の印象深さを言葉で表現するのは難しいですが、思わずどきっとします。私の家からも、物が次々に消えているんじゃなかろうか・・と。

この絵本、絶版なのがとても残念です。