『新版注釈民法』刊行終了

有斐閣の『新版注釈民法』というシリーズがあります。民法のコンメンタール(逐条解説書)の中で、最も信頼されているシリーズの一つです。事務所にある本の中でも手に取る回数が多く、民法のバイブルのような存在と言ってよいかもしれません。

そんな『新版注釈民法』ですが、先日発刊されたばかりの第9巻改訂版を手にしたところ、最後にこんな記載がありました。「『新版注釈民法』の刊行は、諸事情により、本巻をもって最終とさせていただきます。完結を待望されていた読者の皆様には大変申し訳なく存じますが、ご了承のほど何卒よろしくお願い申し上げます。」

『新版注釈民法』の前身は『注釈民法』というシリーズで、こちらは全巻そろっています。しかし、どうしても記述が古いことは否定できません。ですから、私も『新版』の完結を待望する読者の一人でした。本棚を眺めて欠番を探してみますと、5巻、8巻、11巻、12巻、19巻の5冊が刊行取止めとなったようです。

債権法改正が近づいていることの影響かもしれませんが、これまで積み重ねられてきた法解釈の重要性に変わりはないのですから、ぜひ完結してほしかった、とちょっと残念です。