ありがたい一言

弁護士業務は、一方当事者の代理人としての仕事が大半を占めますが、公平中立な第三者として、双方当事者の争いを解決するお手伝いをする仕事もあります。紛争解決機関のあっせん(斡旋)などの仕事がそうです。

紛争解決機関を利用される方は、当然、相手方の主張を受け入れることができず、また、相手方に対する怒りの感情もあります。ですが、ほとんどの方が、心のどこかで「解決をしたい」「争いごとから解放されたい」と思っていらっしゃいます。でも、何が妥当なのか、何が正しいのかが分からないので納得できないという状態です。

ですので、あっせんの仕事をするときには、その方の主張をお伺いしたうえで、何が問題になっていて、その問題は法律的にはどのように考えられているのか等、できるだけ多面的に説明するように心がけています。人を説得するというのは容易ではありませんが、当事者双方が納得をされて、争いを終わらせる決断をしてくださったときには、やりがいを感じます。

解決した後、当事者の方が、「先生も大変なお仕事ですね」と声をかけてくださることがあります。もっとこういう説明を差し上げた方がよかっただろうかと、あれこれ反省するのですが、当事者の方にそんなふうに言っていただけると、少なくとも一生懸命やってもらったと感じてくださったのかな、とうれしく思います。