国民生活基礎調査を読んで

厚労省が今日発表した「国民生活基礎調査」によると、生活意識の状況について、「大変苦しい」「やや苦しい」と答えた人が全体の62.4%に及んだとのことです。10年前の調査では同じ項目は55.9%でしたが、増加したのは「大変苦しい」と答えた人の比率です(23.0%→29.7%)。

所得の分布状況をみると、平均所得金額が528万9千円で、20年前の664万2千円をピークに年々減少しています。それでも500万円を超えているから良いではないかと思われるかも知れませんが、ほんの一握りの高額所得者が平均値を引き上げているため、実態はだいぶ異なるようです。中央値(所得を低いものから高いものへと順に並べて二等分する境界値、つまり真ん中の世帯)は415万円であり、300万円以下の世帯が34.8%に及びます。

物価が上昇し、非正規雇用が増え、消費税率も上がり、ますます苦しい世帯が増加し、固定化していることは明らかです。抜本的な改革をしなければ、この傾向はさらに進むのではないでしょうか。