駐車時にはご注意を

コインパーキングに駐車するとき、フラップ板が下がっているかどうかを確認していますか。

先日届いた判例雑誌に、フラップ板が上がったままの状態であったことから、駐車しようとした車両がそれに接触して損傷した事故(修理代金約13万円)につき、コインパーキング管理者の「工作物責任」が争われた事案が掲載されていました。

「工作物責任」とは、土地工作物が通常有すべき安全性を欠いていて、それにより被害が生じた場合に、工作物の所有者・占有者が損害賠償責任を負うというものです(民法717条)。

第一審は、コインパーキング管理者の工作物責任を認めたうえ、運転者の過失を3割としましたが、控訴審は工作物責任を否定しました(東京地裁平成26年11月7日・判例時報2252号89頁)。

フラップ板が上がっていた原因は、設備の電気系統等の故障ではなく、ゴミが機械部分に刺さってセンサーが反応していたことでした。また、駐車場内には、フラップ板が下がっているのを確認するよう、運転者に注意を喚起する掲示があったこと、コインパーキングが無人設備であることが考慮された結果、運転者が基本的な注意義務を尽くして通常の運転をとる限り、フラップ板の状態を十分認識することが可能と判断されました。よって、本件設備が通常有すべき安全性を欠いていたとはいえない、とされたのです。

運転者にとっては理不尽な事態ですが、管理者からすれば「そこまで管理を求められても」といったところなのでしょう。

皆様もフラップ板にはご注意ください。