復興への道程は遠く

東日本大震災の被災地に住む知人から、ようやく公営住宅に引っ越すことができたという連絡をいただきました。

その方は、2011年3月11日の津波で街を失い、ご自宅も失いました。そして、半年間の避難所暮らしの末、仮設住宅に移りました。住宅として十分とは言えない仮設住宅での暮らしは、当初の予想に反し、実に3年8ヶ月にも及びました。今回、落ち着いた住居を確保することができたようで、さぞかしホッとされたことと思います。

しかし、被災地の復興はといえば、まだスタートラインにすら立っていない状況です。確かに瓦礫は撤去され、道路はだいぶ整備されたようですが、どこまでも空き地の続く地域がたくさんあり、人が離散してしまった地域も少なくありません。街が正常に機能するには、まだ気の遠くなるような年数がかかることは確実です。そもそも、福島県の一部の地域は、人が立ち入って生活することさえできない状況です。

最近は、都市部の景気回復や東京オリンピックにばかり注目が集まっているようですが、国全体でもっと被災地の復興に全力を注ぐ必要があるのではないかと思います。