汝は事実を語れ

ローマ時代の格言と言われていますが、「汝は事実を語れ、我は法を語らん。」という言葉があります。「あなたは事実を主張しなさい。そうすれば、私は法を適用しましょう。」という意味です。

この言葉は、現代の裁判における当事者(原告、被告の代理人弁護士)と裁判官の関係について、そのまま通用することができると思います。

弁護士が口頭や書面でいくら「相手方の主張は不当である。」「当方の主張が正当なことは明らかである。」と言ったところで、事実を丁寧かつ論理的に述べなければ、裁判では全く通用しません。

依頼者の気持ちを裁判官に対してストレートに伝えたいと思う余り、つい主張の正当性、不当性の問題に踏み込みそうになることがあります。ですが、そのようなときも、一歩引いて冷静に事実を語ることを心がけていきたいと思います。