あっせんで心がけること

数年前、民事調停官の仕事をしました。簡易裁判所の民事調停において、当事者双方から話を聴いて、調停による解決を図る非常勤裁判官です。

また、現在は財団法人交通事故紛争処理センターの嘱託弁護士をしています。こちらも、当事者双方から話を聴いて、斡旋による解決を図る仕事です。

普段の弁護士業務は、当事者のどちらか一方の代理人として、その当事者のために弁護活動をするのですが、斡旋の仕事は、これとは異なった視点が必要です。

私が最も心がけていることは、当事者双方の話を根気よく聴くことです。弁護士として、おそらくこのくらいで解決するのが妥当であろうと思っても、即断することなく、当事者双方の話をよく聴くようにしています。

話をよく聴くことによって、斡旋案を提示するときに、どうして斡旋案に至ったのかについてきちんと説明をすることができます。また、話をよく聴くことによって、当事者双方に、話をよく聴いてもらえた上での斡旋案なのだと納得してもらうことができます。

斡旋の仕事はとてもやりがいがあります。