手書きとワープロを比べて

ワープロソフトを使って文章を作ることが当たり前の時代になりました。まとまった分量の文章を作るとき、ワープロは欠かせません。しかし、文章のわかりやすさという点で考えますと、手書きの時代より後退したのではないかと思うことがあります。

手書きの時代、他人に読んでもらう正式な文章を作るときには、まず下書きをして、それから清書するのが通常でした。そして、下書きのときには、文章を紡ぎ出しながら、同時並行で黙読もしていたはずです。その結果、文章は読んでわかりやすい簡潔なものになることが多かったように思います。

これに対し、ワープロで文章を作る場合、多くの人は、文節を積み重ねながら、途中で単語を挿入したり文節を入れ替えたりして、一気に清書しているはずです。ですが、この場合、黙読という手順はなく、また、一文がどうしても長くなるので、結果として文章が読みにくくなってしまうのではないかと思います。