改正されなかった部分に目を向けて

大阪で開催された「民法(債権関係)改正要綱仮案の概要」(大阪弁護士会館にて開催)を、テレビ会議で受講しました。

講師は、京都大学大学院法学研究科教授の松岡久和先生です。今日のテーマは、詐害行為取消権、債権譲渡・債務引受、相殺、時効でした。

改正要綱仮案について理解が深まったのはもちろんですが、松岡先生の講義方法そのもの、また、先生が最後に仰られた改正案に対する感想も印象に残りました。

先生の講義は、一つ一つの言葉を正確に使われ、また、全体像を示されたうえ、聞き手の思考過程に沿ってお話を進めてくださるので、非常に分かりやすいのです。私たちも、人前でお話する機会がありますので、とても勉強になりました。

また、明文化すべく議論がなされつつも最終的に規定されなかった問題は今後の解釈論に委ねられている、という先生の言葉に感銘を受けました。実務家である弁護士は、改正された部分だけでなく、改正に至らなかった部分にも着目し、今後の課題として問題意識を持つべきであると思います。