ひと言

 今週は竹内が出張のため、私がこのエッセイの中で「ひと言」を担当します。

 普段、車で通勤しているのですが、久しぶりに混雑する通勤時間帯に地下鉄に乗りました。

 私が乗車する頃には、車内はかなり混雑しており、どうにか出入口付近に入り込むことができました。ホッと一息ついて車内を見回すと、出入口付近は体の向きを変えることもできないほど極端に混雑しているのですが、車内の中央付近にはかなりスペースがあります。車内放送でも、車内の奥に詰めてください、と言っているのですが、誰も関心を持たないように見えます。

 おそらく車内の奥に入ると下車するときに苦労するというのが大きな理由の一つだと思います。確かに、ドア付近に立っていた人が、駅に停車してドアが開いた瞬間、猛烈な勢いで走り去っていくのを何度も目の当たりにしました。他方、混雑時に奥に入ると、下車する際、何度も「すみません」と言いながら人をかき分けなければなりません。出入口付近に人が溜まる理由は、わからなくもありません。

 しかし、それにしても、極端な混雑は、公共交通機関を利用するモチベーションの低下につながるかも知れません。例えば、大勢下車する特定の駅より後に下車する人は、必ず車内の奥に詰めるよう明確にアナウンスするとか、混雑時における停車時間をもう少し伸ばすとか、ドアの数のもっと多い車両を導入するとか。限られた予算の中、運営側も一工夫必要ではないかと思いました。